診療報酬―評価方法―診療報酬点数表―医科診療報酬点数表―基本診療料―入院料等
入院料等とは
はじめに
医療サービスの公定価格の制度である診療報酬のもとでは、細分化された医療行為ごとに、点数が付けられています。
この点数を定めたものが診療報酬点数表です。
診療報酬点数表に基づき、診療報酬が1点=10円として計算されます。
診療報酬点数表には4つの種類がありますが、通常の病院等では医科診療報酬点数表が使用されます。
このページでは、医科診療報酬点数表の内訳の一つである入院料等についてまとめています。
入院料等の定義・意味・意義
入院料等とは、病気やケガの治療で入院した場合に請求されるものをいいます。
一般に、入院料とか入院費と呼ばれているものです。
入院料等の分類・種類・区分
入院料等は、次の4つの項目から構成されています。
- 入院基本料
- 入院基本料等加算
- 特定入院料
- 短期滞在手術基本料
入院料等の算定・算出・計算方法
いわゆる入院料の基本となるものが入院基本料です。
これに、他の3つの項目が加算されるというかたちで、入院費が算定されます。
しかし、ここで、その詳細で複雑な算定方法をそのまま記載・説明したとしても、現実的には、一般の方にはあまり役に立たないと思います。
それよりも、診察を受け、入院ということになれば、前もって、入院にかかる大体の費用を病院等に聞いておくのが一番だと思います。
手術を伴うものであれば、高額になる可能性もありますが、公的医療保険制度では、高額療養費制度という、世界に誇れる素晴らしい制度があります。
たとえば、どんなに高額な入院費がかかった場合でも、一般的な所得の人であれば、1カ月あたりの医療費は約8万円ほどですみます。
なお、この高額療養費制度を利用する場合には、いくつかコツがあります。
たとえば、手術が緊急性を要しない場合は、同一月内で治療が終わるよう配慮したほうが経済的な負担は少なくなります。
また、家族の中で複数の病人が出た場合、緊急性を要しないのであれば、家族で治療する月を同じにすることで、世帯合算という特例を利用し、経済的な負担を少なくすることができます。
高額療養費制度―高額療養費の計算―特例の負担軽減措置①―世帯合算
医科診療報酬点数表の構成内容(内訳)―全体像
医科診療報酬点数表の構成についてですが、医療行為は、まずは、基本診療料と特掲診療料に大別され、それぞれで細かく細分化されています。
- 基本診療料
- 特掲診療料
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