診療報酬―計算方法―包括払い方式(包括払い制度・包括医療)
包括払い方式とは
包括払い方式の定義・意味・意義
包括払い方式とは、医療機関等がどんなにいろいろな検査や薬や注射などの治療を行っても、一日の医療費が定額となるという診療報酬の計算方法のひとつです。
つまり、医療機関等がその額以上の検査・治療を行っても保険からは支払われないという定額支払い制度です。
その分は、医療機関等が負担することになります。
したがって、検査・治療を過剰に行えば、赤字になることもあります。
日本では、出来高払い方式が一般的で、包括払い方式は特定機能病院や療養病床など一部でしか導入されていませんが、欧米では広く普及しています。
出来高払い方式の位置づけ・体系
診療報酬の計算方法は、大別すると、次の2つの方式があります。
- 出来高払い方式
- 包括払い方式(包括払い制度・包括医療)
包括払い方式の別名・別称
包括払い制度、包括医療制度などとも呼ばれています。
包括払い方式のメリットとデメリット
包括払い方式のメリット・長所・利点・有利な点
包括払い方式では、過剰診療(いわゆる検査漬けや薬漬け)を防止することができるともに、病院の経営感覚が進むことにより、医療費全体の節約効果が大きい、といわれています。
包括払い方式のデメリット・短所・欠点・弊害
包括払い方式では、出来高払い方式とは逆に、過少診療を行えば行うほど医療機関等が儲かることになります。
したがって、粗診粗療につながるおそれもあります。
出来高払い方式の経緯・沿革・歴史など
検査や投薬などをすればするほど儲かる仕組みとなっている出来高払い方式の欠点・弊害を防止するため、2003年(平成15年)に、特定機能病院を対象に、包括払い方式が導入されました。
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