医療機関―病院―種類―特定機能病院
特定機能病院とは
特定機能病院の定義・意味・意義
特定機能病院とは、医療法による病院の区分のひとつで、一般の病院などの紹介により高度な医療を提供する病院をいいます。
病院が特定機能病院を名乗るには、厚生労働大臣の承認が必要です。
全国の都道府県に最低1つはあるようになっていて、大学病院が承認を得ていることがほとんどです。
医療法
第四条の二 病院であつて、次に掲げる要件に該当するものは、厚生労働大臣の承認を得て特定機能病院と称することができる。
一 高度の医療を提供する能力を有すること。
二 高度の医療技術の開発及び評価を行う能力を有すること。
三 高度の医療に関する研修を行わせる能力を有すること。
…
なお、紹介状がないと、初診で追加料金が請求されます。
特定機能病院の利用・活用方法
日本の公的医療保険の制度は、世界でも充実した社会インフラです。
アメリカのように、大病院・有名な病院等になればお金が高くなるということはありません。
日本では、お金をたくさん持っているかどうかで、医療サービスの差別(区別)をされることはないのです。
したがって、ごく当たり前に、自由に病院を選択して、治療を受けることができます。
誰もが、どんな大病院・有名な病院の治療だって受けることができるのです。
しかし、有名な病院・医師の治療は誰もが受けたいと望みますので、当然、患者が集中します。
実際に診察を受けるには、相応の時間がかかることを覚悟しなければなりません。
しかし、特定機能病院は紹介制が導入されていますので、外来での待ち時間は大幅に減少されており、この時間の問題さえクリアされているといえます。
高度な医療を、安い医療費で、素早く受けることができる、というわけです。
万が一に備えて、自分が住んでいる都道府県にある特定機能病院はどこなのかは、最低限押さえておきましょう。
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