[保険]医療保険・年金保険等

健康保険・国民健康保険等の社会保障制度について、手続きや保険料計算の仕方、免除、扶養家族や任意継続の問題、高額医療等の給付内容から医療費控除の確定申告(国税庁)まで様々な観点から整理しています。


退職・定年後の選択肢①任意継続―メリットとデメリット


(" 任意継続―メリットとデメリット(任意継続と国民健康保険(国保)の比較) "から複製)

任意継続のメリットとデメリット

任意継続のメリット

任意継続のメリットは、今までどおり1人分の保険料で扶養家族全員が健康保険に加入できるということである。

この点、国民健康保険では扶養家族(正確には世帯人員)が増えると保険料が上がる。

国民健康保険では「扶養」という概念はない。

任意継続のデメリット

保険料任意継続健康保険料)

任意継続のデメリットは保険料である。

在職中の保険料は事業主との折半である。

つまり、勤めていたときには、事業主が保険料の半額を負担してくれる。

しかし、退職後に任意継続にした場合、この事業主負担分も自分で払うことになるので、保険料は全額自己負担になる。

したがって、任意継続にした場合の保険料は、在職中に給料から差し引かれていた健康保険料のちょうど2倍の保険料がかかることになる。

ただし、任意継続にせずに国民健康保険に加入したとしても、国民健康保険は基本的に前年の所得が基準となるので、退職前の給料が高かった場合には保険料は高くなる。

そこで、退職後は保険料に着目して任意継続にするか、国民健康保険にするかを選択することになる。

この問題については次のページを参照。

退職・定年後は任意継続と国民健康保険のどちらがお得1―3つの方法・手段・選択肢 - [保険]医療保険・年金保険等

 

なお、政府管掌の健康保険の場合には任意継続の保険料には一定の上限がある。

法律改正によりこの上限は変化し、また、介護保険料を支払う必要がある40歳以上と40歳未満とでも異なってくるが、だいたい年額30万円ほどを目安にしたらよい。

 



現在のページのサイトにおける位置づけ

現在のページが属するカテゴリ内のページ一覧[全 22 ページ]

  1. 退職・定年後―前提―いつまで保険証を使用できるか(新しい健康保険に加入するまでの間の医療費はどうなる?)
  2. 退職・定年後は任意継続と国民健康保険のどちらがお得1―3つの方法・手段・選択肢―概要・概略・あらまし
  3. 退職・定年後は任意継続と国民健康保険のどちらがお得2―3つの方法・手段・選択肢―一覧表・比較表
  4. 退職・定年後は任意継続と国民健康保険のどちらがお得3―ポイントは保険料!
  5. 退職・定年後は任意継続と国民健康保険のどちらがお得4―もう一つの選択肢(裏技?)
  6. 退職・定年後は任意継続と国民健康保険のどちらがお得5―退職後20日以内に決断・実行!
  7. 退職・定年後の選択肢①任意継続
  8. 退職・定年後の選択肢①任意継続―メリットとデメリット
  9. 退職・定年後の選択肢①任意継続―保険内容(保険給付)
  10. 退職・定年後の選択肢①任意継続―要件・条件
  11. 退職・定年後の選択肢①任意継続―保険料
  12. 退職・定年後の選択肢①任意継続―保険料―計算
  13. 退職・定年後の選択肢①任意継続―保険料―所得税法上の取り扱い―所得控除(社会保険料控除)の対象
  14. 退職・定年後の選択肢①任意継続―保険料―前納制度
  15. 退職・定年後の選択肢①任意継続―被保険者期間
  16. 退職・定年後の選択肢①任意継続―被保険者期間―例外―資格喪失
  17. 退職・定年後の選択肢①任意継続―手続き―加入手続き
  18. 退職・定年後の選択肢①任意継続―手続き―変更・異動手続き
  19. 退職・定年後の選択肢②扶養家族(被扶養者)になる―要件・条件
  20. 退職・定年後の選択肢②扶養家族(被扶養者)になる―手続き
  21. (廃止)退職・定年後の選択肢③退職者医療制度
  22. (廃止)退職・定年後の選択肢③退職者医療制度―手続き―加入手続き

現在のページが属するカテゴリのサイトにおける位置づけ



プライバシーポリシー