国民健康保険―保険料の計算方法―内訳―所得割―所得比例方式
所得比例方式とは
所得比例方式の意味・定義
そして、この所得割額の計算方法には、次の2つがあります。
- 所得比例方式
- 市民税方式または住民税方式
このうち、所得比例方式とは、次の計算方法で所得割額を算出する方式をいいます。
所得割額=(前年中の総所得-基礎控除33万円)×所得割率(料率ないしは税率)
前年中の総所得
ここでいう「総所得」は、所得税法上の総所得金額としての課税標準に相当します。
つまり、次のようになります。
前年中の総所得=前年中の総収入-必要経費
具体的には、次の点に注意しましょう。
所得税法上の所得控除
所得税では、総所得=課税標準から、さらに配偶者控除や扶養控除、社会保険料控除などの各種所得控除額を控除したもの(これを課税所得金額といいます)に税率を適用して所得税額を算出します。
しかし、国民健康保険料の算出にあたっては、これら所得控除額は控除されません。
つまり、国民健康保険料では、所得控除額は反映されず、その分保険料が(かなり)高くなってきます。
そのかわり、国民健康保険では、一律に基礎控除33万円を控除するということですが、所得税法上の所得控除にはもちろん及びません。
なお、サラリーマンの必要経費である給与所得控除額は、国民健康保険料でも控除されます。
給与所得控除額は、「所得控除」というコトバは使われていますが、所得税法上、所得控除ではないからです。
青色申告特別控除(65万円)・専従者給与
青色申告特別控除(65万円)や専従者給与は、国民健康保険料の算出にあたっても控除されます(つまり、国民健康保険料にも反映されます)。
現在のページのサイトにおける位置づけ
現在のページが属するカテゴリ内のページ一覧[全 16 ページ]
- 健康保険―保険料の計算方法―概要・全体像
- 健康保険―保険料の計算方法―標準報酬月額
- 健康保険―保険料の計算方法―標準賞与額
- 健康保険―保険料の計算方法―保険料率
- 国民健康保険―保険料に関する基本知識
- 国民健康保険―保険料に関する基本知識―保険料方式と保険税方式
- 国民健康保険―保険料の計算方法
- 国民健康保険―保険料の計算方法―内訳―所得割
- 国民健康保険―保険料の計算方法―内訳―所得割―所得比例方式
- 国民健康保険―保険料の計算方法―内訳―資産割
- 国民健康保険―保険料の計算方法―内訳―均等割
- 国民健康保険―保険料の計算方法―内訳―平等割
- 国民健康保険―保険料が安くなる制度―概要・概略・全体像
- 国民健康保険―保険料が安くなる制度―保険料の軽減
- 国民健康保険―保険料が安くなる制度―保険料の減免
- 国民健康保険―保険料が安くなる制度―保険料の減免―所得減少
現在のページが属するカテゴリのサイトにおける位置づけ