生活習慣病予防健診―生活習慣病予防健診とは
生活習慣病予防健診とは
生活習慣病予防健診の定義・意味・意義
生活習慣病予防健診とは、全国健康保険協会が、健康保険(政府管掌健康保険)に加入している事業所の被保険者と被扶養者の健康保持増進を目的に実施している健康診断です。
このうち、40歳以上の人に対する生活習慣病予防健診は、特定健康診査を兼ねています。
生活習慣病予防健診により、メタボリックシンドロームのリスクがある、または生活習慣の改善が必要であると判断された場合には、その人に合った適切な保健指導(特定保健指導)が行われることになります。
メタボリックシンドロームとは
メタボリックシンドロームとは、肥満のうち、内臓脂肪型肥満(内臓脂肪蓄積とも呼ばれています)であること(内臓の周囲に脂肪がたくさんつくこと)を基盤・前提として、血圧が高い(高血圧)、血糖値が高い(高血糖)、血中の中性脂肪が多い(脂質異常症)などの症状が2つ以上重なった状態と定義されています。
この状態が進行すると、動脈硬化を促進し、心臓病や脳血管疾患、腎臓病など各種の生活習慣病になる危険性が高くなります。
つまり、メタボリックシンドロームは、生活習慣病の予備軍と位置づけられています。
詳細については、次のページを参照してください。
生活習慣病予防健診の種類
生活習慣病予防健診には、次のような種類があります。
1.一般健診
年1回の定期健診です。
診察や尿、血液を採取しての検査、胸や胃のレントゲン検査など約30項目の全般的な検査を行います。
対象者は、40歳以上75歳未満の人と、生活習慣の改善指導を受けることを希望する35歳以上39歳以下の人です。
2.付加健診
対象者は、40歳と50歳の人です。
3.乳がん・子宮がん検診
問診・視診・触診・乳房エックス線検査(マンモグラフィー)による乳がん検査、子宮細胞診(スメア方式)による子宮頚がん検査を行います。
対象者は、40歳以上の偶数年齢の女子です。
4.子宮がん検診
問診・子宮細胞診(スメア方式)による子宮頚がん検査を行います。
対象者は、20歳以上38歳以下の偶数年齢の女子です。
5.肝炎ウイルス検査
B型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルスへの感染の有無を調べるための検査です。
特にC型肝炎ウイルスは、肝硬変・肝がんを進行させるといわれています。
対象者は、次のいずれかに該当する人です。
- 一般健診を受診する人のうち、35歳以上の人
- 一般健診を受診する人のうち、広範な外科的処置を受けたことがある人、または妊娠若しくは分娩の時に多量に出血した経験のある人
- 一般健診を受診した人のうち、健診結果においてGPTの値が36U/l以上であった人
現在のページが属するカテゴリ内のページ一覧[全 8 ページ]
- 生活習慣病予防健診―生活習慣病予防健診とは
- 生活習慣病予防健診―生活習慣病予防健診の手続きの流れ・手順・段取り
- 特定健康診査(特定健診)
- 特定健康診査―検査項目
- 特定健康診査―特定健康診査の手続きの流れ・手順・段取り
- 特定保健指導―特定保健指導とは
- 特定保健指導―内容①―動機付け支援
- 特定保健指導―内容②―積極的支援
現在のページが属するカテゴリのサイトにおける位置づけ