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肝臓の検査―血液検査―γ-ＧＴ（γ-ＧＴＰ）

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γ-ＧＴＰとは

γ-ＧＴＰの定義・意味・意義

γ-ＧＴＰとは、肝臓内の胆管でつくられる、肝細胞に多く含まれる酵素のひとつで、解毒作用に関係するものをいいます。

γ-ＧＴＰの別名・別称・通称など

γ-ＧＴ

γ-ＧＴＰの検査の趣旨・目的・役割・機能

γ-ＧＴＰは、肝臓と胆道（肝臓から十二指腸までの胆汁の流れる経路）の状態を調べるための検査項目です。

肝機能の障害

γ-ＧＴＰは、アルコール性肝障害や薬剤性肝障害の指標となります。

アルコール性肝障害

γ-ＧＴＰは、お酒の飲みすぎで肝臓に障害が起こるアルコール性肝障害で高値になります。

したがって、飲酒の習慣がある人は、注意すべき検査項目といえます。

ほかの肝機能検査の値が基準値内で、γ-ＧＴＰだけが高い場合には、アルコールが原因の可能性が高いといえます。

ただし、γ-ＧＴＰが高くなる原因はアルコールとは限らず、肝細胞の破壊によっても高くなります。

お酒を飲まないのに、γ-ＧＴＰが高い場合には、ＮＡＳＨ（非アルコール性脂肪肝炎）の可能性があります。

胆道の機能の障害

胆汁うっ滞

ＡＬＰと同様、胆道が障害され、胆汁の流れが悪くなる胆汁うっ滞があると、γ-ＧＴＰの値が高くなります。

γ-ＧＴＰの位置づけ・体系

健康診断で、肝機能の状態を調べるための一般的な血液検査の項目には、γ-ＧＴＰも含めて次のようなものがあります。

1. ＧＯＴ
2. ＧＰＴ
3. γ-ＧＴＰ
4. ＡＬＰ
5. 総ビリルビン
6. 血清総たんぱく

検査数値の結果の見方・読み方・解釈の仕方

基準値

５１ＩＵ／Ｌ未満

基準値は、検査機関により異なります。

基準値より高い場合

• アルコール性肝障害
• 薬剤性肝障害
• 胆汁うっ滞