漢方薬―症状(病状)別―疲労・疲れ・だるさ
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症状
一言で「疲労」「疲れ」といっても、体がだるい(倦怠感)、食欲不振といった全身的な症状から、肩や首のコリ、腰や足の痛みやだるさ、目のかすみ・ショボショボ感、頭痛といった局所的な症状、不眠、やる気がでない(無気力)、落ち込む・悲観的になる、集中力がない・イライラするといった精神的なものまで、実にさまざまな症状があります。
予防・防止・対策・改善と治療
予防・防止・対策・改善
当たり前の話になりますが、疲労回復には、体を休め、栄養を摂ることが基本となります。
あと、ストレッチやマッサージ、ツボ押し、呼吸法も疲労回復に効果的です。
治療(保険を使ってできる医療行為)
西洋医学
西洋医学では、「疲れ」は、がんばりすぎた体を守るために、脳が発する「休みなさい」というSOSのサイン・信号と捉えられています。
つまり、私たちのからだ自体に、いわば自己防衛システムとして、疲労を感じるメカニズムが備わっているということです。
したがって、西洋医学では、「疲れ」「疲労」という状態は、原則として病気ではないと考えられており、薬などによる治療は行いません。
漢方(漢方医学・東洋医学)―漢方薬
疲労を改善するための漢方薬の代表的なものとして、次のようなものがあります。
補中益気湯(ほちゅうえっきとう)
補中益気湯(ほちゅうえっきとう)は、だるい、気力が出ない、食欲がないといった状態に、使用されます。
体力ばかりでなく、気力も回復させてくれます。
柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)
柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)は、精神的なストレス、不安、不眠などによく使用されています。
その他
その他、体質や症状によって、十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)や人参養栄湯(にんじんようえいとう)などが使われます。
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