血液一般検査―赤血球関係―赤血球数
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赤血球数とは
赤血球数の定義・意味・意義
赤血球数とは、一定量の血液中の赤血球の数をいう。
血液は、血球(有形成分・固形成分)と血しょう(無形成分・液体成分)で構成されている。
そして、血球には、赤血球、白血球、血小板がある。
このうち、赤血球は血液の主成分で、肺で取り入れた酸素を全身の細胞へ運搬し、不要となった二酸化炭素を回収して肺に戻す働きをしている。
赤血球数の趣旨・目的・役割・機能
多血症・貧血
赤血球数の検査は、多血症の有無(高値の場合)と貧血の有無・種類(低値の場合)を知るために行なわれる。
認知症
赤血球数・HDLコレステロール値・アルブミン値が低いと、認知機能の低下が2~3倍起きやすいという、東京都健康長寿医療センター研究所の調査結果(2014年7月)がある。
つまり、これは低栄養状態が認知症のリスクを高めることを示している。
赤血球数の位置づけ・体系(上位概念)
血液一般検査
赤血球数は、血液一般検査のひとつで、赤血球の状態を調べるものである。
なお、赤血球の状態を調べる検査には、赤血球数も含めて、次のようなものがある。
この3つの検査結果を総合し、赤血球の状態を判断する。
検査数値結果の見方・読み方・解釈の仕方
基準値
赤血球数の基準値は、男性で400~539(万/mm3)、女性で360~489(万/mm3)である。
基準値は、検査機関により異なる。
基準値より高い場合
多血症
多血症の疑いがある。
血液がドロドロの状態(血液の粘性・粘度が高い)なので、症状が進むと、血栓症などが起こりやすくなる。
基準値より低い場合
貧血
貧血の疑いがある。
ただし、貧血の診断には、赤血球数、ヘモグロビン量(血色素量)、ヘマトクリットの3つの検査数値を使用する。
たとえば、鉄欠乏症貧血では、ヘモグロビン量(血色素量)が低下しても、赤血球数には異常がないことがよくある。
また、赤血球数、ヘモグロビン量(血色素量)、ヘマトクリットの数値から、貧血の種類を推測できる。
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