血液一般検査―赤血球関係―ヘマトクリット
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ヘマトクリットとは
ヘマトクリットの定義・意味・意義
ヘマトクリットとは、一定量の血液中に含まれる赤血球の割合をいいます。
血液は、血球(有形成分・固形成分)と血しょう(無形成分・液体成分)で構成されています。
そして、血球には、赤血球、白血球、血小板があります。
このうち、赤血球は血液の主成分で、肺で取り入れた酸素を全身の細胞へ運搬し、不要となった二酸化炭素を回収して肺に戻すはたらきをしています。
ヘマトクリットを検査する趣旨・目的・役割・機能
多血症と貧血
ヘマトクリットの検査は、多血症の有無(高値の場合)と貧血の有無・種類(低値の場合)を知るために行なわれます。
ヘマトクリットの位置づけ・体系
ヘマトクリットは、血液一般検査のひとつで、赤血球の状態を調べるものです。
赤血球の状態を調べる検査には、このヘマトクリットも含めて、次のようなものがあります。
この3つの検査結果を総合し、赤血球の状態を判断します。
検査数値の結果の見方・読み方・解釈の仕方
基準値
ヘマトクリットの基準値は、男性で39~52%、女性で35~48%です。
基準値は、検査機関により異なります。
基準値より高い場合
多血症の疑いがあります。
血液がドロドロの状態(血液の粘性・粘度が高い)なので、症状が進むと、血栓症などが起こりやすくなります。
基準値より低い場合
貧血
貧血の疑いがあります。
ただし、貧血の診断には、赤血球数、ヘモグロビン量(血色素量)、ヘマトクリットの3つの検査数値を使用します。
たとえば、鉄欠乏症貧血では、ヘモグロビン量(血色素量)が低下しても、赤血球数には異常がないことがよくあります。
また、赤血球数、ヘモグロビン量(血色素量)、ヘマトクリットの数値から、貧血の種類を推測できます。
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