[保険]医療保険・年金保険等

健康保険・国民健康保険等の社会保障制度について、手続きや保険料計算の仕方、免除、扶養家族や任意継続の問題、高額医療等の給付内容から医療費控除の確定申告(国税庁)まで様々な観点から整理しています。


漢方薬に保険はきく?―医療保険の範囲


漢方薬医療保険

漢方薬健康保険(国民健康保険)などはきく?

漢方薬は、(はり)、(きゅう)、按摩あんま)・マッサージ指圧などと同様、東洋医学に位置づけられます。

しかし、(はり)、(きゅう)、按摩あんま)・マッサージ指圧は、通常の医療行為のように、保険証健康保険証など)さえ提示すれば、一部負担金(通常は治療費の3割)だけを支払えば済むというような仕組みとはなっていません。

療養費の範囲―鍼(はり)・灸(きゅう)・あん摩マッサージ指圧

これに対し、エキス剤を中心とした多くの漢方薬は、按摩などと異なり、通常の医薬品と同じように、医師の処方による医療用医薬品として保険が使えます。

エキス剤
生薬を煮出してつくった煎じ薬を、インスタントコーヒーのように顆粒状にしたものをいいます。

保険を利用した場合の漢方薬の料金・値段

したがって、薬代は実際の値段の1~3割ですみます。

例えば、3割負担の保険の場合、あくまで目安ですが、初診料などを抜きにして、1種類のエキス剤が1週間分で200円~700円くらいとなります。

なお、エキス剤ではなく、患者の病状に合わせて生薬の加減をしやすい煎じ薬にした場合でも保険は使えます。

ただし、煎じ薬の方がエクス剤より若干値段が高くなるようです。

煎じ薬では、500円~1500円くらいです。

特に、慢性疾患などでは、何種類もの西洋医学の薬を飲むことになるので、漢方薬の方がはるかに安い金額で済む場合も多くあります。

漢方薬を取り扱っている医療機関

ただし、すべての医療機関漢方薬を処方してくれるわけではありません。

しかし、日常の診療に漢方薬を積極的に取り入れる医療機関が増えてきています。

例えば、風邪をひいて病院にかかった場合、昔は注射や点滴をして、風邪薬を処方するというのが一般的な治療法でしたが、風邪のひき始めであれば、注射などせずに漢方薬だけを処方してくれる病院も増えてきています。

市販の漢方薬

漢方薬は、漢方薬局などで数多く市販されています。

しかし、市販薬は、保険がきかない分、割高ですし、また、自己判断で漫然と使い続けるのは注意を要する場合もあります。

まずは、西洋医学的な診断・治療を受けたうえで、 症状にあった漢方薬を医師に処方してもらった方がよいでしょう。



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