リハビリテーション―内容―作業療法
作業療法とは 【occupational therapy】
作業療法の定義・意味・意義
作業療法とは、身体障害者等に対し、主にその応用的動作能力または社会的適応能力の回復を目的として、手芸、工作、家事などの作業を通して行われるリハビリテーションをいいます。
なお、法律等では次のように定義されています。
理学療法士及び作業療法士法の定義
理学療法士及び作業療法士法
(定義)
第二条 …
2 この法律で「作業療法」とは、身体又は精神に障害のある者に対し、主としてその応用的動作能力又は社会的適応能力の回復を図るため、手芸、工作その他の作業を行なわせることをいう。
日本作業療法士協会による定義
身体又は精神に障害のある者、またはそれが予測されるものに対し、その主体的な生活の獲得を図るため、諸機能の回復、維持及び開発を促す作業活動を用いて、治療、指導及び援助を行うこと。
作業療法の対象者
身体障害者等
作業療法の目的・役割・機能
応用的動作能力または社会的適応能力の回復
理学療法の主な目的が基本的動作能力の回復にあるのに対して、作業療法では応用的動作能力または社会的適応能力の回復を目的としています。
なお、日本作業療法士協会では、これに「基本能力(運動機能・精神機能)の維持・改善」を加えた3つを作業療法の目的としています。
応用的動作能力の回復(維持・改善)
応用的動作能力とは、具体的には、食事やトイレなど生活の場で必要とされる能力のことです。
社会的適応能力の回復(維持・改善)
社会的適応能力とは、具体的には、地域活動などに参加するために必要とされる能力のことです。
作業療法の手段・方法
作業
作業療法にいう「作業」とは、日本作業療法士協会によれば、「日常生活の諸動作や仕事、遊びなど人間に関わるすべての諸活動」とされています。
作業療法の位置づけ・体系
リハビリテーションのひとつ
作業療法は、予防医学、治療医学に次ぐ第三の医学といわれるリハビリテーションの内容のひとつです。
リハビリテーションには、作業療法も含め、次のようなものがあります。
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